オーラロードが開かない

ゾイドとガンダムを好きなロボットアニメのオタクが語るブログ

まだ手書きだった頃の1期ファフナー

ゾイドガンダムが好き、というブログ紹介文を書いておきながら

初投稿がファフナーでごめんなさい!

 

ちょうどBS11で再放送していた第1期が全話終了したので

色々と語りたくなってしまいました。

 

 

機体は手書きだった

改めて再放送で見て驚いたのですが、1期はまだほぼメカは手書きだったんですね。

ファフナーより前のゾイドと、直近のテレビ放送だったEXODUSの印象が強くて

1期も普通に機体はCGだと記憶が改竄されていた模様(記憶なんて当てにならない…)

 

なので、私が大好きなジーベックの動きはまだお預けでした。

(別途記事で書く予定ですが、ジーベックCGメカ戦闘は

 「動き回るのに酔わない演出」がすごく秀逸だと思っています)

手書きだと機体に動きが少なくなりがちなところを

フェストゥムの攻撃(同化含め)や結晶化などで効果をつけて

画面を退屈にさせない手法、秀逸です。

 

画面の変化といえば、

竜宮島での戦闘が多いので、油断すると背景が海か空になりがちなところですが

水平線を描くことで「海と空の境界を明示」し、かつ水平線を基準として画面を動かしているので

「いま戦闘が起きているのがどこなのか」がわかりやすい画面構成だと思います。

特に機体をフル3D化したEXODUSで顕著なのですが、

機体を動かしすぎて「今彼らはどこにいるのか?」と疑問に感じることがないんです。

ちゃんと画面に情報を入れながらも動きのある映像を作るのって、

簡単なようで難しいので(どうしたって機体メインで描きたくなるはず)

ファフナーのスタッフの方々は、画面の魅せ方が上手い……

 

そしてロボット作品の課題である「機体の書き分け」ですが、

ファフナーはパッと見の機体フォルムが似ているのにも関わらず、

カラーリングと個別武装で全く違う機体に見えるのが非常に素晴らしいですね。

動作シークエンスとしては、フュンフのイージス展開が大好きですし

ジーベンの射撃特化型デザインもたまらないです。

機体の体高と変わらない砲身って、構えたときのシルエットが美しくて。

特にジーベン、膝を立てるじゃないですか。

そうすると、体高より砲身が長く見えるわけですよ。

 

かっこいいんですよ。

 

デュナメスガンダムが岩にもたれながら地対地の射撃で初登場したときも

それはそれはひっくり返りましたが、

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00ファーストシーズン1話

やはり長い砲身で撃ち抜くロボットはただただ格好良い…素敵……

 

特にジーベンはパイロットが真矢なのもポイント高いです。

ゾイド新世紀/0で、やはりスナイパー機体に素敵なお姉さまが乗っていたのですが

かっこよかったのですよねえ…

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ナオミ・フリューゲル女史

 

でも、武器としてはもう…ザインのルガーランスが最高すぎる……

ただでさえ「突き刺してから砲身を展開してレールガン発射」というロマン全開武器なのに、

(そもそもランスとレールガンそれぞれが既にロマン💢)

同化したあとはそこからビームですよビーム…アドレナリンが脳汁ブシャー……

同化エフェクトも、甲洋や咲良の回ではあんなに絶望的なものだったはずなのに、

ザインの手から放たれるあの黄緑の結晶は心強いという、

真逆の印象を持てるのも良かったです。

これがEXODUSで対話へつながっていく…いくっけ……?

 

アインに関してはトラウマなので言及しません やめてください やめ……

 

 

 

大人が大人の責務を果たしている

 富野作品を多く見ているので、何かが欠けてしまっている大人が

味方・身内にいるのが当たり前のように思ってしまいますが、

ファフナーはそうじゃないんですよね。

ちゃんと、「大人が大人をやっている」んです。

 

子どもたちを戦わせることにちゃんと罪悪感があり、

できる限り死なせないように動いてくれるのには感動しました。

司令の「子どもたちに人間同士の戦いを経験させたくない」という思いは本当に胸に染みます。

Vガンダムザンスカールを彷彿とさせる…

 

実際、剣司のお母さんは一騎のサポートのために逃げず同化され、

衛のお母さんは息子を喪ってなお、他の子供達を脱出させるために庇って同化され、

(こうやって書くと母が強いな…)

最期まで親として、子どもたちを思ってくれているんだというのが強く伝わる描写でした。

ファフナーでは人工子宮での誕生になるので、

自分のお腹から産んだわけではないのに、です。

これが、「環境が親を作る」ということなのでしょうか。

序盤、赤紙をもらった親御さんたちが皆一様に辛そうにしていたのも、

土壇場では我が子が大事になってしまう葛藤として痛いほど伝わってきました。

 

広登が放送室に立てこもったときも、頭ごなしに叱るのではなくて

ちゃんと広登の気持ちも理解してくれる人、説得してくれる人、ゲンコツくらわせてくれる人

という役割分担がしっかりあって、理想の叱り方だったように感じます。

しかも、ちゃんと島のテレビ番組を担当させてあげる優しさ。

だからこそ広登は、あのあと強く育って、島を守ろうとしてくれたんです。

その広登が、そんな強く優しくなった広登がどうして…

これ、先に言及した真壁司令の信念にも関係するんですが、

せめて、フェストゥムとの戦いで死なせてあげたかった。

人間に撃たれる最期なんて、迎えてほしくなかったんですよ…

EXODUSを見たうえで1期を見返すのがこんなに辛いとは思いませんでした。

 

さて、そんな「良い大人」だらけだからこそ甲洋の両親の下衆なムーブが際立って

物語のスパイスになってくれたと思います。追放してくれてありがとう司令!

 

 

 

移動要塞というギミック

竜宮島が移動要塞であることも盛り上がる要素のひとつだと思っています。

島自体が移動する、という設定がそもそも驚きましたが、

島そのものに攻撃・防御機能がついていたり、ブロックを切り離したりと

もうそれは要塞だろ!というギミックが畳み掛けるように登場して

テンションボルテージはどんどん上がっていきました。

早乙女研究所というかライジンオーというか。好き。

 

極めつけは

「普通に生活している人たちが、緊急放送でアルヴィスに出動する」

流れでしょう。

世を忍ぶ仮の姿があるお話大好きなんです。

有事の際、さっと着替えて司令室に集合!の展開、大好きなんです。

えっ、皆さんも大好きですよね?!ね?!

 

防衛の際にシールドがガガガッと上がっていくあの演出もたまらない。

EXODUSのOPは早々に倒れるかと思いました。

あれ、最初からクライマックスすぎない?

 

 ※ファフナー関連の画像は、追って投稿します。

 TV画面で見ていたので、キャプチャーをしていなかった…すみません…

 

 

さて

明日から同じ枠では

 

 

続編のEXODUSが放送されるようです

 

まさに

 

ファフナーが終わるとどうなる?」
「知らんのか」

ファフナーが始まる」

 

夜は明けない…

届け…届かない……ホライズン……